「不動産投資とは」
不動産投資とは、利益を得るためにマンションやアパートなどの不動産を購入することを指します。
不動産投資の利益
不動産投資における利益は大きく分けて2種類あり、1つは購入した物件を第三者に貸し出すことで得られる家賃収入、もう1つは、購入した物件を購入金額よりも高い値段で第三者に売ることで得られる売却益です。投資の世界では、資産を保有している間に得られる前者のような収入を「インカムゲイン」、保有している資産を売却することによって得られる後者のような収入を「キャピタルゲイン」といいます。
不動産投資は事業
不動産投資は「投資」という名が付くものの、実態は立派な「事業」です。多くの不動産投資家は、賃貸経営という事業を通じて利益を出しています。これは、不動産の価格を予測して売却益を得ることが難しいものの、賃貸収入はオーナーの努力とそれによって得られた経験が反映されやすいという特性があるためです。
不動産投資は、1経営者として事業を行うということであり、成功するためには地道な努力が必要ということを覚えておきましょう。
「不動産投資には「粘着性」がある」
投資といえば、その他にも株や債券、FXなどよく耳にすることかと思います。数ある投資の中でも、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンな投資であると言われています。
不動産投資はなぜミドルリスク・ミドルリターンなのでしょうか?その他の投資とは何が違うのでしょうか?
リスクについて
まず、リスクという言葉について解説をします。
リスクと言われると、「失敗するリスク」や「暴落のリスク」など、マイナスな言葉のイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。確かに、リスクには「危険」という意味が存在します。しかし、金融の世界での「リスク」は意味が少し異なります。
正確には、リスクは「不確実性」を表しています。
為替のリスク
為替に例えてみましょう。為替は毎分毎秒、生き物のように価格が動いています。数秒先に価格が上にいくのか下にいくのか、誰にもわかりません。この「誰にも分らない」という状態を「為替リスク」と言います。「為替リスク」には価格が上がることも下がることも内包しており、必ずしも「危険」という意味を表すのではありません。金融においてリスクとはどっちに転ぶかわからない不確実性を意味するのです。
株やFXのリスク
株やFXは一般的にハイリスク・ハイリターンと言われています。価格がどちらにどの程度傾くのか、正確に予測することはほぼ不可能であるからです。
債権のリスク
債権はローリスク・ローリターンと言われています。例えば日本国債は元本保証で金利がだいたい0.3%くらいです。国債を購入するということは、戦争や革命などほとんど起こる可能性のないリスクを背負うということであり、その分不確実性は低いと言えます。
不動産投資のリスク
一方、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンです。これは、不動産投資における家賃収入の「粘着性」が要因です。不動産と景気は切っても切れない関係にあり、実際、不動産価格は景気に大きく左右されます。しかし、家賃収入はある程度は影響を受けるものの、極端な価格変動は起こらないと言われています。家賃の上下リスクは低いものの、不動産価格が変動しやすいため、ミドルリスク・ミドルリターンなのです。
ミドルリスク・ミドルリターンであるため、一発逆転はないものの、安定的に収入を得たい方にとっては適した投資法なのではないでしょうか。
「不動産投資で成功するにはとにかく学習すること」
不動産投資に興味はもっているけれども、どうやって学習すればいいのかわからない方も多いと思います。
一番手っ取り早いのは「本」を読むことです。初心者向けの導入本はいくつも出版されており、専門的な用語もわかりやすく解説してあるため、モチベーションを保ちつつ学習することができると思います。本を読んだ後は、不動産投資セミナーに参加することをお勧めします。セミナーではプロによる最新の情報を得ることができます。また不動産投資会社主催の個別相談会に参加して、ご自身に合った不動産投資のシミュレーションを確認することで、不動産投資を始める近道となることでしょう。
先ほども申しましたが、不動産投資が成功するか否かは学習と経験値によって決まります。
初心者の方は、まずはある程度の知識を身に着けるために本を読み、セミナーや個別相談会に参加、その後実践をし、経験値を上げていきましょう。